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鹿児島日英協会会長

日頃から、当協会員の皆様には、会の運営等にご協力いただいておりますこと厚くお礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、会員の皆様は如何お過ごしでしょうか。このコロナ禍において、世界中の人々が、これまでの生活様式を大きく変えることを余儀なくされました。

我が国における感染の状況は、第三波を乗り越えましたが、英国においては、一桁違う様相にあり、変異種が広がって、更に先行きが見えにくい状況にあります。このような中、各国で、ワクチン接種が始まりました。感染の拡大が収まってくれることを願うばかりです。

また、英国におけるEU離脱交渉は、交渉期限の昨年末に妥結して、表向きには、混乱無く離脱が成立しました。一方、我が国と英国とは、早々に、日英EPA(包括的経済連携協定)が成立し、今年から新たな両国の連携が始まっています。これらを通して、一層の日英の交流発展につながることを期待しております。

昨年の私どもの活動もコロナ禍の影響により、かなり限定的なものとなりましたが、第4回エッセイコンテスト、第2回フォトコンテストと共に、東郷平八郎ゆかりの銀杏の里帰り植樹式を無事に実施することが出来ました。

 特に、この銀杏の苗木の植樹式には、コロナ禍ではありましたが、鹿児島市の森市長、鹿児島県PR観光戦略部の木場部長をお迎えすると共に、ポール・マデン駐日英国大使からの日英友好の更なる期待を込めた温かいメッセージをいただき、厳かに式典を催行することが出来ました。植樹したのは小さな銀杏の苗ではありますが、この苗には、多くの日英の関係者の心がこもっており、これから、日英の友好、特に鹿児島とウェールズ州との友好のシンボルとして、大きく育つことを祈念しています。

コロナ禍は、我々人類が地球という自然界の中で限度を超えて生きていることに対しての警鐘ではないかともいわれます。そのためにも、我々は謙虚に地球環境と共生をしながら生きることが求められているのではないでしょうか。皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

鹿児島日英協会 会長 島津 公保
(株式会社島津興業 取締役相談役)